バッファタンクに貯蔵された排水ドレンが、一定量に達すると、バルブが開となり、機械室に設置した真空ポンプユニットで配管内の真空により吸い取られます。
排水ドレンは、バッファタンクから真空ポンプユニットまでの配管は耐圧ホースを使用します。耐圧ホースはゴムホースのように柔軟で、障害物を上下左右に回避しながら、長さ100mもの長さまで配管が可能です。水平方向だけでなく、上方向には6mもの高さを上っていきます。
大きな空間で、排水ドレンを天井や床下を介して遠く離れた箇所へ排水することが可能です。
システム全体図(複数バッファタンク~ポンプまでの系統)
バッファタンクに貯蔵された排水ドレンが、一定量に達すると、バルブが開となり、機械室に設置した真空ポンプユニットで配管内の真空により吸い取られます。
排水ドレンは、バッファタンクから真空ポンプユニットまでの配管は耐圧ホースを使用します。耐圧ホースはゴムホースのように柔軟で、障害物を上下左右に回避しながら、長さ100mもの長さまで配管が可能です。水平方向だけでなく、上方向には6mもの高さを上っていきます。
大きな空間で、排水ドレンを天井や床下を介して遠く離れた箇所へ排水することが可能です。
ショーケースから機械室のポンプまでの配管の断面図
スーパーマーケットの食材の鮮度を保つ冷蔵ショーケースや、冷凍食品の販売に欠かせない冷蔵/冷凍ショーケース。ショーケースは、霜取りのために排水ドレンが発生します。
複数のショーケースから発生したドレン水はバッファタンクに一旦貯蔵されます。バッファタンクは、コンパクトでショーケース下の限られたスペースに収納することができます。
スーパーマーケットは、通常の天井より高いところが多いですが、バッファタンクから6ⅿの天井高さまで上り、天井内の配管を経て遠く離れた機械室に設置した真空ポンプユニットまで移動した後に排水されます。
天井内は、梁、空調ダクトなどの障害物が多くありますが、ゴムホースのように柔軟な耐圧ホースが使用可能ですので、上下左右自由に障害物を避けて配管することができます。
真空ポンプ式ドレインアップシステムの最大限の利点を活かした使用例に該当するかと思います。
ゴムホースのような耐圧ホースでの配管が可能ですので、天井内の梁や空調ダクトといった障害物を避けて100ⅿもの横引き配管が可能です。
自由な配管は、設計に要する時間を削減できます。施工も容易です。
購買意欲を高める動線に合わせたショーケースの
レイアウトを自由に増設
排水ドレンを耐圧ホースで自由に増設かつ簡単に撤去できるので、売上分析によるレイアウト変更、イベントなどの短期間のレイアウトなど、柔軟に対応します。
排水ドレンを一時貯蔵するバッファタンクは小型でショーケースの下に配置できます。そのため、バッファタンクの設置スペースを気にせずにレイアウト変更ができます。
従来の重力式配管では、排水のために床下をはつる作業が必要になります。はつり作業は、店舗内装工事の中でも最も時間とコストがかかる工事のひとつです。大きい騒音が生じるため営業時間や深夜を避ける必要があります。全体の工期が長くなり、人件費やショーケースのレンタル費もかかります。
真空ポンプ式排水ドレンアップシステムならば、はつり作業が不要で効率的な作業工程を組むことができます。
渦巻きポンプからイジェクターへ回収した排水ドレンを循環させます。イジェクター内のノズルから高速に排水ドレンを噴出させることで真空を発生させています。
真空ポンプユニット
イジェクター
真空技術による配管は、飛行機や新幹線などの輸送機関のトイレで導入されています。弊社では、長年に渡り、豪華客船や自動車運搬船などの船舶向けのトイレで多くの納入実績があります。勾配配管を不要とすることで天井高さを低く抑え、建造コストと増床の実現に貢献しています。
真空ポンプ式によるドレンアップ技術
重力式排水ドレン構造
特徴
問題点
大がかかりな埋設作業が
必要です
レイアウトの変更は、
大幅なコスト必要です
圧送ポンプ式排水ドレン
特徴
問題点
排水ドレン発生源が多くなるとコスト増。また音の問題、電源や設置スペースの確保が必要でした。天井裏等での横引配管長は揚程に反比例して短くなり、且つ勾配配管が必要です
真空式 | 重力式 | 圧送ポンプ式 | |
---|---|---|---|
配管自由度 | ○ | × | △ |
配管作業の簡便性 | ○ | × | △ |
ホース配管可否 | 可 | 不可 | 不可(可の場合もある) |
原状復帰のしやすさ | ○ | × | ○ |
立上配管可否 | ○ | × | ○ |
システム規模 | 小~中~大 | − | 小~中 |
最大揚程 | ~7m | − | 3m~10m |
横引配管長(揚程5mの場合) | 100m以上 | − | 30~70m |
横引配管(揚程5mの場合)の 下り勾配 |
不要 | − | 必要な場合もある |
横引配管(揚程5mの場合)の アップダウン |
可 | − | 不可 |
制御方式 | セントラル方式 | − | 個別式 |
電源 | 要 | 無 | 要 |
ポンプの設置場所 | 機械室等 | − | ドレン水発生源近傍 |
ドレン発生源近傍でのポンプや 中間タンク置場の確保 |
冷ケース等の下に隙間に 隠せるので基本的に不要 |
不要 | ポンプのサイズによって必要 |
ポンプの水温範囲 | 5~180℃ | − | 5~45℃ |
配管からの漏れリスク | 少ない(減圧のため) | 有(正圧のため) | 有(正圧のため) |
今後も様々な用途に
対応していきます
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